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心中穏やかではないでしょう。かえって公務に支障がでたというほど府議会は紛糾している。本末転倒であるが、ノック氏の心中も察したい。
仮に自分は潔癖であるといっているのだから裁判に応じたとしよう。議会の進行を裁判の日程で妨げられて思うように進まない府財政の改革。無実の訴訟とはいえ多くの影響を議会進行に与える。
そもそもノック氏は、第三セクターの土地開発疑惑によって自分が直接発動したものではない先代知事以前の引責を被っている。それに続く数々の府職員の汚職の引責も受けた。彼にとって疑惑はすべて自分の責任なのである。しかし、今回の訴訟は汚職でもなく、失態でもない。破廉恥な部分の疑惑であるから座して引責とはいかなかったのであろう。
「ノックさん！心中は察しております。しかし、このままではあなたは最後の面子を失う。・・・・２回目の口頭弁論ではっきり戦いましょうよ。府議会よりも自分を選んだっていいじゃないですか！」
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