こんな考え方は良くないのでしょうか?　どうも、このように考える自分は好きになれないのですが､ものごとを判断するときは､自分に限らず､損得を少しは考えるのではないでしょうか？

　ノック氏の事件も、そろそろ2年目を迎えます｡　こんな事件はとっくに忘れ去られ､ノック氏を追い落とすのに懸命だった新聞社は、今は、森首相を追い落とすのに､懸命です｡

　2月27日から、全社を挙げてペンの圧力の猛攻撃を加えた読売新聞も、目的を達したと見えて矛先は他に向いています｡　

2番目に得をしたひとは、新聞社の人でしょう。大いに自信が付いたことでしょう。これから、益々、頭が冴えて、向うところ敵なしと言ったところです。追い落とそうと思えば､　2〜3ｹ月かけて、報道で情報を流し、新聞紙溢れんばかりの攻勢をかけると、40パーセント(誰が信頼できるかという読売新聞の調査では、政府･警察・学校の先生など、悉くダメですが、新聞社は信頼されているそうです)の日本人は､其れが正しいと信じます｡　これぐらいの人が信じると、反論すると変人扱いになります｡

　かかわりが無かった人は勿論、損得はありませんが、後は全て、損をしたのではないでしょうか？

かかわりが無かった人ですが､　少しは、心に傷がついたと思われる人は何人か居られます｡

筆頭は大阪府の職員でしょう。特に､近くにおられた人は、なんらの態度を表明しなければならなかったと思います｡　皆さん、自分の立場と損得を考えられたと思います｡　一人ぐらい、僅かでも、弁護をする人が居られても良かったのではないでしょうか｡なかったと言う事は､淋しいことでした｡　きっと、今の府知事は府民によって、選ばれたとはいえ、何かあったら､さっさと、離れていく府議会議員と職員と一緒に仕事をしておられるのでしょう。赤穂浪士のようにまでは、言いません｡　赤穂浪士だって、47人しか残らなかったのですから｡　赤穂の城の人数より、今の大阪府の人数の方が、ずっと多いのですから、100人ぐらいは弁護する人がいないと、なにごとも出来ないと思います｡　今の政府がそうですね｡　森首相がだらしない・密室で選ばれた、などなどありますが､　森さんを援護するのは亀井さんぐらいです｡　こんなに、他人が信じられない人ばかりに囲まれていては、誰が、首相になっても何も出来ないでしょう。

　人が殺人を起こしたとします｡　そんな人でも、見捨てないで親なら少しでも、罪が軽くなるように庇います｡　このような親は間違っていると、攻める権利は誰にもありません｡　殺人を犯した人は約束事に従って、裁かれるだけです｡　

働いていた仲間で、少し、庇った人は居られました｡　新聞社と同様に、くそみそに言われた人は、これからも自分は、常に清く、正しく生きていかれるので、立派な事だと思います｡　少しは、援護をしようかなと思われた方は、損得を考えた上で、援護されなかった人は、少しは、心に傷が残ったはずです｡　

敢えて、親に近い人と、考えますと｡　私は三人トリオの神岡氏が、そうではないかと考えました｡　いつもの少し無理がある論法を振りまいて援護するかと思いましたが、ありませんでした｡　損得を考えたのでしょう。普通の人間のする事ですから、別に悪くはありません｡　同じ、ケースは、西川きよし、やすしさんがあります｡　次々、やすし氏が事件を起こしましたが、きよし氏は最後まで面倒を見ました｡　こちら、コンビが現役でしたから、少しはちがうでしょうが・・｡　

西川氏コンビのときは、会社は損得を考えて、ばっさり切りました｡　ノック氏は、所属の会社はなかった？？のですか?　吉本興業は、一度は、復帰はあり得るとコメントを出し、援護する？新聞記事がありましたかが、攻勢を増す新聞社には勝てず、損得を考えて、自分の会社での出演はありえないと宣言しました｡　なにも、宣言しなくても良かったのです｡　刑も確定し、なにもかも終わってから、要請があれば、断っても良かったのです｡　吉本興業に、あの時点で、あのような、コメントを出させたのは、誰だったのでしょう。吉本興行があのようなコメントを出した、イーコール・ノック氏のお笑い復帰は　100パーセントたたれました｡

神岡氏・吉本興行は損をしたのでしょうか?　得をしたのでしょうか?　私は長い目で見れば、損をしたと思っています｡

さて、いよいよ、ご本人二人です｡　

ノック氏です｡　お金の上では、間違いなく、損をしたでしょう。　ノック氏ほどいろいろの人生を歩まれた人も珍しいでしょう。　漫才も参議院議員・知事もあっていなかったように思います｡　お金がなくては生きていけませんが、生きていける程度、工面がつくのであれば、人生を楽しむチャンスが訪れました｡　トータルでは、得をしたのではないでしょうか?　

訴えられた女性は、ノック氏とは　反対ですから、お金の面では、得をしました。しかし、これから、一生あまりいいことは無いと思います｡　普通の男性はどう思っているしょうか？　別に、どうも思わないでしょう。　大部分のひとは、あそこまで徹底的にやっつけなくても、許してやればと思ったのではないでしょうか?　といって、彼女はけしからんとも思わないでしょう。といって、彼女と結婚するかといえば、私はしないと思います｡　私が、このホームページを開いたときに、私の考え方は間違っている指摘された方が居られました｡　きっと、今も、そのように考えておられるでしょうが、といって、彼女と交際をするかと言えば、だれも､しないでしよう。ノック氏はけしからんと思われる男性はいつまでも、許さないでしょう。と言っても、普通の人は、彼女を苛めもしないと思います｡

其れに対して､　女性はどうかと言いますと､弁護団の女性と同様に、セクハラを受けたときは、女性を馬鹿にしてと多くの方は思われたでしょう。しかし、時間が経つと、ノック氏を許してあげようと思うのは、女性なのではないでしょうか?　ところが、被害者の女性は最後まで、許しませんでした｡　そこで、近くにおられる女性・友達は全て､離れていかれると思います｡　

いかにも、男性と女性を知っているように、書きましたが、これが、私の女性・男性をみる目です。

幸い被害者は名前を公表されませんでしたから､　黙っておれば、知らない人はしらないのですから、それで済みますが、なにも罪を犯した訳でもないのに､　自分を隠して生活していく必要があります｡　最大に、損をされたと思います｡　

助けてくれる人は、親しかないのではないでしょうか？

忘れていました。　大いに、関わった裁判官は損をしたでしょうか？　得をしたでしょうか？　ご自分で考えてみてください。時間がたつと冷静に眺める事ができるものです。

助けてくれる人は、親しかいないと思います｡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成13年3月21日