テロと国の歴史

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成13年11月4日

　昨日、茨木市の継体天皇陵と安満宮山古墳に行ってきました。それと、アメリカのテロとなんの関係があるのだということになります。あまり。関係ないかもしれませんが、考えましたので、お付き合いください。

　茨木市は大阪にあります。京都と大阪の中間に位置します。私が住んでいるところからは、３０分も車で走れば行けるところですが、昨日は交通が渋滞して、１時間３０分はかかったでしょうか? 　帰途はすいすいと思っていましたら、行きにすいすいの道が同様に混んでいました。当たり前ですね。関西は紅葉の真っ盛りです。京都に向かってどんどん人は流れたのですね。京都まで行かれた人は、どれぐらい時間がかかったのでしょうか?

　久し振りの混雑で、くたくたになり、家に着くなり寝てしまいました。

人間はものを考えるとき、このような環境の人と、アメリカのように渋滞の無いところにいる人では、当然変ってきます。（運転している間、ずっと、いらいらしていました。私の前に横は入りする人に腹をたてたり・・・。）

　それほど、苦労して行ってきましたので、なにを考えながら走ってきたのか、聞いていただく気になりました。

　日本の天皇は、神武天皇から、現在の天皇までずっと由緒正しく続いていることになっています。歴史学者はそんなことは無いと云い、其の話を聞いた一般の人は、そうだろうと思っています。普通のひとにそのように思わせるのは、訳がありません。是でもかというほど、いろいろ説明しますと殆どの人は、その気になります。（本当はどうなのでしょうか?）

　学者が言いますには、神武天皇から九代天皇までは、実在しない天皇である。いや、次の祟神天皇も実在しないなどという人もあります。実在はしているが、つながっていない天皇のひとりに継体天皇があります。ない知識をフルに出してみますと、継体天皇は福井(507年)から出てこられたことになっています。お后は滋賀県の人です。

　多くの天皇のお墓は、奈良と大阪〔河内・南の方です〕に偏ってあります。この二つだけをとっても、この天皇は他の天皇と変っています。死んでからは、仲間に入れてもらえませんでした。〔?〕

　継体天皇陵として、宮内庁が管理している御陵がありましたので、行きました。重い鉄の戸があり、入れませんでしたが、入ってはいけないとも書いてありませんので、無理やり開けては入りました。御陵の正面までは、30メートルほどの砂利道ですが、雨を受けて光る砂利を踏みしめて歩きますと心地よい気分になりました。この場所に到達するには、道がわからず、御陵を一周することになりました。広大な御陵です。

　この古墳の規模は、墳丘全長２２６ｍ、前方部幅１４７ｍ、前方部長１１７ｍ、前方部高１９．８ｍ、後円部径１３８ｍ、後円部高１９．２ｍで、幅約２８〜３３ｍの濠がめぐっています。　（どうして、こんな大きなものを作らなければならなかったか? あまり、本などには書かれていません。　どれほど大きいか実際に行かないとわからないと思います。世界でおおきいお墓は、誰でも知っています。ピラミッド・秦の始皇帝の墓があります。　それに匹敵するお墓が日本には、ごろごろあります。　私は、理由は簡単だと思います。　人間の欲望は止まる所を知りません。どんどん大きくなります。ご自分の是までに乗ってこられた車を考えてください。大概の人は、買い換えるたびに大きくなっていると思います。）

　除け者にされたといえ、是だけのお墓が作られたのです。やはり、天皇になるには、それだけの理由があったと思われます。私は一番に考えられるものは、血筋もあると思います。〔アフガニスタンの次期指導者として、亡命中の前の国王の名前があがっています。〕しかし、血筋だけでは、すぐに、引き釣り下ろされます。二番目は軍事力だと思います。

5〜6世紀の軍事力==武器==鉄でなかったかと考えています。継体天皇が製鉄の最新の技術を持っていたかどうか判りませんが、私はこれから、証拠を探そうと思っています。

　御陵は太田茶臼山古墳と呼ばれています。宮内庁は継体天皇の墓として、管理していますが、近くに、今城塚古墳というのがあります。現在は、この墳墓が本当の継体天皇のお墓だということになっています。

リンク〔継体天皇〕

 継体天皇のことはこれぐらいにします。

次は、安満宮山古墳です。これはお隣に高槻市があります。平成9年の夏に、この古墳から、〔青龍三年〕の銘が入った銅鏡が出ました。それがどうしたといえば、それまでですが、

青龍三年中国の235年の別名です。そりゃ、古いなあと関心したら、それでおしまいですが、４年後の239年・景初三年に、日本から外交使節団が派遣されています。そのときの日本の国名は邪馬台国、中国は魏です。魏の王さんが、日本の卑弥呼という女王に、〔銅鏡百枚〕を与えたということが、中国の書物の「魏志倭人伝」というところに書かれています。年代がちかいので、ここに書かれている銅鏡が是だということになり、大騒ぎとなり、説明会に行きました。（何時間待ったでしょうか? 2時間? ・やっと、私の目の前に銅鏡が現れたら、後の人のために立ち止まらないで下さいとのガードマンの声にうながされて、数秒でその場を立ち去りました。 ）

詳しいことを知りたい方は、親切な方がいっぱいホームページに書いておられます。ごらんください。

リンク　〔http://www.y-morimoto.com/kofun/amamiya.html〕

　日本は平和ですよね。アメリカは戦争だと大騒ぎです。私は往復４時間もかけて、土砂降りの中を、2箇所歩いてきました。

馬鹿だと思われる方も多いと思います。しかし、テロの話などこれぽっちも考えないで遊んできました。

ここからが本題です。

私の周りは、奈良や京都ではありませんが、こんな古いものがいっぱいあります。好き、嫌いに関わらず、こうしたものの中で生活していますと、知らぬ間にものの考え方が違っていきます。1800年前の中国、朝鮮があるから、我々があると誰に言われること無く頭の中にあります。

　地震のあると地震の無い国でも違ってきます。地震のことを考えるだけで、日本では、だれもアメリカのような馬鹿でかいビルを建てようとは思わないでしょう。アメリカでは限りなく高い、大きなビルがこれからも建つでしょう。そして、今回のようにいつかは、崩壊することになるでしょうが、そのときは、原因は必ず、誰かのせいになるでしょう。　　　

今回のテロは、ビンラーデイン氏が率いるテロ集団によって引き起こされたと誰しもが思っています。アメリカの高官がそのように言っています。日本の小泉首相は、もつと、はっきりした証拠を示されているのでしょう。そうでなければ、あのように自身満々で、将来日本が受ける被害を承知の上で、アメリカを支援するとなど言わないはずです。小泉首相の肩に、日本人全員の将来がかかっているのですから。

　本当は誰のせいでおこったのかどうか判らないのに、毎日、空爆をしてアタガニスタンの国民を殺しています。アメリカは、日本の真珠湾と同じだといっています。そして、当時、幾人の日本人を殺したでしょうか? 　もう殺さなくても、数ヶ月もすれば、手をあげる日本に原爆を落としました。一度に、20万人殺しました。被害を受けた人など、計算できません。

おまけに長崎にまた、落としました。（落としたことは、正しかったと言っています。私は間違っていたと思いますが・・・。）

　日本をやっつけるのに、四年かかりました。アフガニスタンはもっと、かかるかもしれませんとコメントしています。（炭疽のテロがエスカレートすれば、きっと、水爆を使うでしょう。そうしないと、多くの国民が死ぬからという論理になると思います。イスラム教徒はアメリカの軍人だけなどやっつけることは出来ません。）　

　崩壊したビルは、アメリカのシンボルであったと思います。あんなでっかいものを建てる意識構造が問題です。なんだかむりやりのようですが、継体天皇の古墳と同じです。この大古墳時代は、崩壊するべくしてなくなってしまいました。現在のアメリカは、お墓のようなものにお金をかける趣味はないようですが、是でもかというほど、近代的設備、物質にお金をかけています。あのビルが半分の高さであったら、死亡者も半分以下であったでしょう。そうすれば、一日で、「戦争だ」なんていうことは無かったと思います。

　15年前のイギリスはもう駄目だといわれていました。日本人の見方が間違っていたか、余程イギリス人が夜も寝ないで頑張ったのでしょう。立ち直りました。1 5年前のアメリカはどうでしょう。世界において、10指にはいる銀行のうち、日本の銀行は4つぐらいあったようにおもいますが、私がまちがっているのでしょうか? アメリカもイギリスと同様、どうみても駄目だと思われていたのですが、アメリカの借金は減ることはないのに、なぜか世界中から、お金が集まり、そのお金を使ってアメリカ人はどんどん消費をして、かつて無い景気のいい状態が続いています。これから、日本の時代かと思っていたのが、気がついたら、全員が財産が半分に減っています。

　アメリカが背のびをするために、使ったお金・世界の人から、巻き上げたお金の極一部をアフガニスタンに、日本人が巻き上げられる前に、その一部をアフガニスタンにまわしておれば、今回の事件はおきなかったでしょう。

　そればかりか、まだ、石油のパイプラインの権利を失いたくないために、真珠湾のときと同じように、こぶしを振り回しています。

　しかし、アメリカには、残念ながら歴史がありません。なにをするかといえば、うしろを振り返るものがないとなれば、前に進むしか方法はありません。どんな方法を使ってもいいのです。他人に負けなければいいのです。素晴らしい発明・発見をすればいいのです。誰でも大統領になれます。前に立ちはだかるものは、昔の人がしたように、踏み倒していけばいいのです。

この方法は、日本が2000年かけたことを、アメリカ人は500年、いや、もつと、短い時間で達成するためには、有効でした。成功したから正しいとはいえません。なぜ、そのようなものの考え方になるかといいますと、いろいろ考えられるでしょうが、私は大半が、その国の歴史がつくるのではないかと考えています。

　数時間遊んできて、えらいあらい考え方ですが、日本人は、もつと、歴史を勉強すべきではないか?　特に、首相には望みたいものです。もっと、ゆとりのあるものの考え方をできるようにすべきだと思います。そうすれば、アメリカの支援したのは、イギリスと日本だけというようなことにはならないと思います。日本の将来をかんがえれば、当然、フランス・ロシア・中国のように、支持はするが、支援はしないという態度が正解と思います。

テロのテレビなどに、しがみついていないで、近くの歴史的なものに、直に、触れてみたいと思います。

平成13年11月4日