| ノック氏の事件に関連して、疑問に思ったこと
その1 |
 どちらが正しい |
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| 訴訟と報道
府知大阪事選挙に立候補している現職、横山ノック氏(67)の選挙運動アルバイトをしていた女子大生(21)が九日、｢選挙カーの伴走内車内でわいせつ行為を受けた｣として、横山氏に対する強制わいせつ容疑の告訴状を大阪地検に提出した。これに対し、横山氏は選挙事務所を通じて、｢全くの事実無根｣と前面否定した。 告訴状によると女子大生は三月二十五日の告示から自転車に乗って、横山氏への支持を訴えるアルバイトをしていた。四月八日午後、河内長野市内での遊説の際、横山氏が伴走のワゴン車の後部座席にいた女子大生の隣に乗り込み、同日午後四時半ごろから約一時間にわたり、走行中の車内で、｢毛布をかけてやる｣といいながら女子大生のズボンの中に、手を入れたり、服の上から胸を触ったりしたと主張している。 一方、横山陣営の長谷川順道・選挙本部長は｢午後九時四分検察庁に告訴した旨｣の通知書が先方の代理人からファックスで届いた。横山本人は『全く事実無根だ。選挙妨害としか考えられない』と話している。 『 しかるべき法的な対抗手段を講じたい』と話した。
以上は朝日新聞東京本社が平成11年4月10日に報道した記事である。この記事自体は横山氏の反論も記載されていますから、問題ない記事かと思います。. 訴え出るときは、大阪地検が開かれている日であれば、何時であっても問題は無い。その訴えた内容が、仮に事実無根であれば、どうなるのでしょうか。私は法律に疎いので、良く判りませんが、訴えられた方は取り下げるように依頼するか、それがかなわないのであれば、名誉毀損で訴えることになるのでしょうか？訴えられた方に何らかの選択すべき方法はあると思います。 問題は訴えられた人が大阪府知事の横山氏であったことと次の日が地方選挙日で知事を選出することになっていたことです。これでは取るべき方法は時間的に間に合いません。ということは訴えられた方は、打つべき手段は無かったということです。 この訴えが真実ではなく、その報道のために横山氏が落選していたらどうなったのでしょう。もう一度、選挙はやり直しでしようか？ この内容を報道したのは朝日新聞は確かですが、朝日も大阪ではどうであったのか分かりません。読売新聞の東京本社は全く報道していません。(縮刷版ではみられません) 同じく、大阪の報道は良く分かりません。 東京の読売新聞はその事実を知らなかったのかもしれません。知っていたが、取るに足りない話題だとおもったのかも知れません。11日が選挙当日なので、報道を控えたのかもしれません。そうであれば、12日に報道してもいいのですが、それもありません。 事実を知らなかったとしたら、問題になりませんが、もし、ある新聞社は載せても良い、ある新聞社は載せない方がよいと考えたのであれば、どちらが正しいのか考え直しても良いと思います。東京の読売新聞社は昨年中、一切、ノック氏のことを記事にしていません。報道するに値しないということでしょう。それに対して、大阪の読売新聞は1月1日から囲み記事で大阪府民に｢しっかりせい｣と書いています。良い意味に取れば、こうなりますが、悪く取れば、記者は235万人の人よ、あなた達は馬鹿ですよ、 どれほどノック氏が悪い人か、教えてあげましょうと解説されたことになります。 大阪府民がどの程度、事件の内容を知っていたのか知りませんが、11日の選挙では、235万人の人がノック氏に入れたということです。もし、235万人の人が新聞を読んでいなくて知らなかったのであれば、仕方の無いことです。知っていて、投票したのであれば、｢大阪府民｣の責任を問われることになるでしょう。しかし、考え方によれば、裁判の判決が出る前に、府民が判決をくだしたようなものです。 昔から、大岡越前裁きという言葉がありますが、法律のとおりに裁かないのを、どのように考えればいいのでしょう？ 人情をいれて裁くことに喜ぶところが日本人にはあります。現代はやはり、法律通りに判決をつけるのが当然ですが、越前裁きでいけば、裁きはついていたことにならないでしょうか？ 話が反れました。選挙の前日に｢本当かどうか まだ分からないのに、明らかに選挙に不利になると思われる報道をすることは正しいのでしょうか？｣ 私は訴える人は 4月12日でもなんら構わなかったと思います。その方が説得力があったと思います。選挙妨害ととられても仕方がなかったと思います。 皆さんは どう思われますか？ 男性・女性、年齢、既婚・未婚によっても、意見は異なると思います。法律ではこうなっていますではなく、自由に考えてみてください。法律はその内に、決着をつけるでしょうから。 |
訴訟と報道 わいせつ行為 事実無根 選挙の前日の報道
235万票で知事当選
(但し、東京のみ) 民事訴訟
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