この記事はNIFTYで《横山ノック》と文字を入れて検索した時に、あったものです。<おもいつくままに>というコーナーにありました。セクハラとは という題で掲載しましたが、作者は同じ人のようです。この方は政治家はこのような人である。いや、そうでなければならないと思っておられるのでしょうね。ノックは可愛そうな男よと。この作者はノック氏より 可哀相でない状態におられるのでしょう。こんなことを考えながら、「セクハラとは」の文章に戻って読んでみますと、うん、このように考えた人もおられかも知れないと思えます。しかし、普通はこの方のようには考えないのではないでしょうか? 

 

 

横山ノックに愛の手を

(1999.12.27)


 最初に新聞で読んだ時、ノックは阿呆だけど馬鹿じゃないと信じませんでした。どうやら知事権力で堕落したみたいですね。前代未聞のスキャンダルと言われますが、あまりのくだらなさより、あまりの要領の悪さが目立ちます。彼は最後までピエロでした。

 漫画トリオで人気があったノックには二つの面がありました。笑われてなんぼの人気商売とタレントとしての特権意識です。政治風刺のネタが多かっただけにタレント議員ブームで国会議員になり、まだ笑いをとろうとして卑屈な感じで議事堂に入る姿はテレビで番組にもなりました。本来なら議員になればタレント業は休止して当然なのに、選挙と人気維持の為にお笑い番組にも顔を出します。そのあげくが大阪知事です。これは、やっぱりお笑いですね。
 ノックが知事に当選した時期、僕は大阪に住んでいました。何で?と会社の人に聞いたら、「ノックなら悪い事はしないだろうから」という答えでした。ノックが信頼されていた訳じゃないんです、本来の政治家への不信感が強すぎたんです。太閤、たこ焼、タイガーズと大阪の庶民性を売り物にした彼の作戦は成功していました。しかし人気作戦が成功しても、特権意識を満足させる機会は、それほどありません。「俺が知事だぞ、馬鹿にするな!」とマスコミ絡み以外の所で怒鳴るくらいです。

 今度の事件がお笑いタレント横山ノックであれば、また展開も違ったでしょう。選挙運動の最中であり、痴漢行為をしたのは間違いなく知事の特権意識を持つ横山ノックです。俺は知事であり、選挙バイトの女の子とは社会的信用が違う、喋っても誰も信じないし、泣き寝入りするしかないんだぞ、そういう発想は要領のいい普通の政治家なら10年前に通用したかもしれません。その後の茶番のみっともなさは書く気にもなれません。「知事をどこまでいじめれば気が済むんだ!」そう怒鳴った渋面にはもう、お笑いタレントの仮面はありませんでした。

 僕はタレント議員に反対するわけではありません。二世議員よりずっとマシです。ノックと違い、まさに政党のロボット議員になった連中でも、並みの政治家になったのであり悪徳政治家まではいきません。近そうな人もいますが・・それでも彼らは体面を気にする習性を持っています。太閤さんも女好きやし、可愛いから手が出ちゃった、ゴメンナチャイとかノックもお笑いで誤魔化せば土下座ですんだのになぁ・・

 金と権力があれば何でも許されると思ってる連中は、まだまだ多いでしょう。ノックなんて結局はその中で要領の悪い雑魚です。情報開示で居直る政治家、専門家の筈なのに知らなかったと惚ける政治家の多い中で、セクハラするとこうなるのよ、と好例を示してくれた横山ノックに拍手しよう(^^)//゙゙゙パチパチ

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