昨日（８・10）、前大阪府知事・横山ノックのセクハラ訴訟の判決で、執行猶予付きの有罪判決が下された。その途端、もう誰も、ノックのことも、ノックをセクハラの罠に陥しいれた女子大生のお嬢ちゃんのことも、大昔の過去のこととして、昨日の翌日である今日には、もう誰も話題にもしない。

　つまり、このノック・セクハラ事件というのは、もともと、昨年４月に日本でセクハラ禁止法が施行された、そのジャストのタイミングを狙って、一人の女子大生のお嬢ちゃんが、話題になる有名男性を狙って、しかもノックのような庶民派なるが故に無防備な有名男性を狙って、起こした事件だからなのだ。

　それがジャストのタイミングだったから、その女子大生に付いた女性弁護士たちも、裁判所も、マスコミも、女子大生と一緒になって言わば時流に乗って、皆でノックを犯罪者に仕立て上げたのだ。女子大生の狙いは、成功したのだ、セクハラ禁止法が施行されたジャストのタイミングを狙ったから、弁護士も裁判所もマスコミも女子大生の狙いに荷担したのだ。

　だが、時を経て、タイミングも陳腐になってくると、女子大生の演技がこれみよがしにうまくできすぎていることに、内心でお変しいと思うようになる。だから、もう、マスコミも手を引きたいのよ。もう、これ以上、荷担してるのはヤバイのさ。

　　この事件（ノック・セクハラ事件）が、嫌な事件だったのは、一人の女子大生のお嬢ちゃんが、日本でセクハラ禁止法が施行されたそのジャストのタイミングを狙って、話題になる有名男性を狙って、しかも狙いやすい無防備な有名男性を狙って、被害者を装って（被害者のフリをした加害者）、ノックをセクハラの罠に陥しいれたことにある。

　しかも、その女子大生のジャストのタイミングの狙いに、弁護士も裁判所もマスコミも、一緒になって乗ったのだった。まさに“皆で時流に乗れば怖くない”という日本人の姿。皆で、女子大生の狙いに荷担したのだった、タイミングが良かった（？）から。

　　まったく日本的事件だった。数年前に、堺市で大集団Ｏ‐１５７感染事件があったときに、その原因食材がなかなか特定されなくて、皆がイライラしてた時に、“カイワレ大根”が無実の罪の犯人にされた。それによって、たとえカイワレ大根が無実の罪だと皆が分かっていても、カイワレ大根に罪が着せられたことによって、皆のイライラが解消された。そういうのに似てるよね。

　つまり、日本でやっとセクハラ禁止法が発行した。なら、その象徴的犠牲者がほしいんだよ。弁護士も、裁判所も、マスコミも。そのタイミングを狙った女子大生のお嬢ちゃんが、そのタイミングで名乗りを上げたから、弁護士も、裁判所も、マスコミも、皆でそれに乗ったのさ。皆でそれに荷担したのさ。

　そして、皆で荷担しておいて、しかし東京の地下鉄などで、男性を痴漢だと騒ぎ立てて、警察に突き出されたくないなら金を出せと、男性から金を取る女性グループが出現している状態を見て、もうそろそろヤバイ時期になってきたから、今度は皆で手を引くのよ。日本人のずるさの日本的事件だよね。