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おじさんより ある女性への返事2
お返事ありがとうございました。 あの〜、「皆さんの意見」にどうやって書けばいいのか分からなかったのでまた、ここにメールしてしまいました。 まず、ノックさんの事件の前に・・・
よくＴＶとかでも「境界線はどこなのか？？」などと怒りをあげていますが私は、そのような次元の問題じゃないと思うんです。 まず、前提として男女の価値観は違う！
埼玉のおじさんです。 ご指名いただき、光栄に存じます。 Q１ はじめにお尋ねの、少し唐突なお尋ねの件についてお答えします。 率直に「セクハラはダメなのか？」と聞かれたら何て答えますか？ A ダメだ！ と、お答えします。 後味の悪い話しですから、それにセクハラは人権侵害です。 セクハラもエスカレートすると、人権が奪われたり、人命がないがしろにされたり、というわけで立派な犯罪であるとの認識があるからです。 ただし、ときには「これもセクハラ？」と、言いたくなるケースに遭遇すると、あなたのようにきちんと考えておかなくてはいけないな、と考えるわけです。 また、要人に限らず仕掛けられた犯罪としてのセクハラについても見分ける目をもちたいというわけです。 これは、セクハラを利用した悪質な人権侵害ですから。 Q２ セクハラには大きく分けて２種類あると思います。加害者側が故意に行ったか、そうでないかです。 Q３ 事件の数や被害に合われた方をみるとやはり男性から女性へのものが今のところ１番多いので女性問題として考えられると思います。故意に行われるセクハラは、女性を軽視していたり、対等なパートナーとしてみていない事から起こるのではないのでしょうか？ A 男性が女性に対しセクハラ行為を働いたという訴えが90％という数値をあげている組織もあります。 故意に行なわれるセクハラの内容がよくわかりませんが、女性を軽視(ときには蔑視)し、女性をパートナーなどと考えない方が主流である時代に人格形成がなされた世代がおじさんやノックさんたちなのです。だから、おじさんたちだけがセクハラ常習犯ですか？ しかし、世の中は「男女雇用機会均等法」が施行され、女性の大学進学率が男性とほとんど変わらなくなった現代においては、おじさんやノックさんは当然のことですが、考えを変えなくてはならない。 男女同権、人権尊重の教育環境で育ってこられた１７歳のあなたに学ばなければいけない。 というわけです。 少しずつ変化してきている世の中に付いていけず、取り残されたおじさんたちでも、いつまでも４０〜５０年前に身に付けた思考方法にこだわるのはどうかと思っていますよ。 おそらく。 Q4 日本の社会の風潮として、「家制度」等のなごりが女性の権利・能力をどこかで否定しているところがあると思います。 １番の発生理由の原点はこのことではないのでしょうか？ A 「日本の…・。 一番の発生理由…ではないのでしょうか？」 というお話しはセクハラの本質に鋭くに迫っている、と理解しました。 おそらくそういうことなんでしょう。 さらに、あなたの言われる古い家制度は、誰の目で見ても崩壊してはいるのだが、｢日本は神の国である…｣を筆頭に、おじさんたちの世代が敗戦後の日本を盛り上げ仕切っているわけですので、すっきりと変わらないことに苛立ちを感じておられる、と推察いたします。 Q5 このセクハラは、立派な人権侵害であって心の狭さを象徴する犯罪だと思います。そして、これは被害者の方に膨大な苦痛を与えるものです。 A 多くの人の努力により、セクハラの実態が明らかになるにつれ、おじさんたちも大いに反省させられているわけです。 おさわりノックをうらやましく思っていたおじさんたちは、大いに反省しなくてはいけないのです。 さらに、世界の常識を身につけて２１世紀のグローバリゼーションを享受していくであろうあなたたちが、少なくともおじさんたちがしっかりしなかったから、セクハラの被害に悩み、著しい人権侵害を受けるとしたら、大問題であるわけです。 というわけで、早めに森首相を引き摺り下ろし、イット革命などと抜かしている無能な首相を頂く世の中を変えねばならぬと、６０年安保闘争の経験者であるおじさんは思うのだが、いかんせん、おじさんたちの力の結集は選挙の投票くらいしか反映されないのが実情である。歯がゆい思いをしているのです。なお、おじさんの勝手な判断で、被害者のトラウマについて、ネット上で調べたところ、早稲田大学のHPに、最後に掲載したような一節がありました。情報を切り取ることは犯罪ですが、この討論を読まれる人たちへの情報提供のつもりで拝借し、末尾に参考資料として貼り付けておきました。このホームページを読んだら、早稲田大学のHPでその詳細を必ずお読みください。 貼り付けた話しだけでは誤解をする人もいるかもしれませんので。 Q6 しかし、一方故意に行っていないにもかかわらずセクハラと受け止められてしまうセクハラもあるとおもいます。（例： 今日の服きれいだね・・・・等など） このことまでも、セクハラというものとしてとらえるべきなのか・・・・セクハラ問題を考えると必ずここにたどり着くと思います。よくＴＶとかでも「境界線はどこなのか？？」などと怒りをあげていますが私は、そのような次元の問題じゃないと思うんです。 まず、前提として男女の価値観は違う！ A 相手のことを考えて行動すればセクハラなんて起きない。そのことを忘れている。実にいいお話しです。おじさんは、あなたの言われることを肝に銘じて行動するといたしましょう。あなたの言われる「・・自分の価値観で何事も行動してしまう。」というのは、実に的を射ているとおじさんは思うわけです。自分の価値観で「何事でも行動してしまう」とすれば、それは社会しいては女性が相手のときは、悪いことでしょうし、仮におじさんがこんな行動をとったら、セクハラといわれることになる。これはうっかりやりそうなことです。だから、たいへんいいことをおっしゃっているのだと、自信をお持ちになってください。 ところでお話しの趣旨が、若干わかりかけてきたような気がしていたのですが、おじさんは戸惑っています。 というのは、「まず、前提として男女の価値観は違う！」のお言葉です。 あくまでも善意に解釈するとして、女性の価値観を男性がわかろうと努力する限り、セクハラの境界線といわれる情況でのいざこざは起きないのだし、女性も男性の価値観を理解するように努めることで、「不快な思いをすることのないような展開が可能である」のだから、重大な人権侵害をもたらすセクハラと混同しないでください。 事態はもっと深刻なのです、ということかな。 さらに、あなたの言うようにみんなが相手のことをもっと考えた言動をするよう努めるなら、誤解や犯罪は起きないでしょう。そういうふうにしようと、99.9％の人たちは努力している。ところが、世の中全部を統合すると例えば0.01％は犯罪に走る。そして、話題を提供している。 しかし、おじさんたちの頭の中をのぞいて見るとわかるのだが、いずれの頭もなにやらとんないことを考えている。 そんな頭は犯罪予備群なわけです。しかし、ほとんどの人はセクハラをしないか、している本人が気づいていないというやつなのです。
A わたしはただ今のあなたのお話しで、たくさん考えさせていただいた。そして、ホームページを探り、文部省の通達（命令に近いもの）によって各大学が作成したセクハラ指針なるものを読んで勉強している最中です。 なぜ文部省かというと、若い人たちを導いているはずのお役所ですから、そして、教育の現場は今の日本の常識からあまり遠く外れていないはずである。という前提が成り立ちそうですから。 もっとも、若者は文部省アレルギーを起こしているなどと考えられなくもないのだが。 ところで一番の原因はと尋ねられても困るんですが、凶悪なケースは犯罪心理学者にお任せするとし、ノックさんみたいな、おじさんたちのセクハラは、あなたの言われる昔の女性蔑視みたいなところが関与していることを認めざるを得ないでしょう。 しかし、若者の間で問題になっているセクハラ、会社人間のセクハラ、家庭内のセクハラなどいろいろあるでしょう。それをみんないっしょにひっくるめて考えるわけにはいかないのではないかな。この問いはどうしようかな？また機会があったら、ケースバイケースということで考えさせてください。 解決策というのには、予防措置と被害者への救済の二つがあるといわれます。しかし、予防措置があればいいのですが、あなたの話しにもあるように、世の中の根っ子の部分で間違いが修正されていない。だから、これが一筋縄では行かない。でも、予防措置を模索していく努力を放棄してはいけない。予防措置についての対話は継続することが必要でしょう。より成熟した社会をつくるため、どんなことができるか？ これからも、機会を捕らえては問題意識を育んでいく必要があるかとおもいます。 不幸にして被害者が現われたら、周囲の人はなにをしてあげられるか？ 大学生仲間での問題の場合や、会社での問題の場合は、ある程度マニュアル化され、セクハラ教育を受けているので、被害者である女性の自覚や周囲の人が手を差し伸べることも考えられるが、これは言うのは易いが、行なうにはかなりの準備が必要と思われます。だから、セクハラという問題は、いつも話しつづけている必要がある。少なくとも、おじさんの世代が死に絶えるまでは。 偉そうなことを言ってみての後味： 【神奈川県在住 １７歳 女】の真剣なまなざしをまぶしく感じながら、おじさんとしては、神経を集中し考えてみました。 潜在的なセクハラ予備軍であるおじさんとしては、これからも、セクハラ（セクシャル・ハラスメント）について考えていきたいと思う。 しかし、若干きざなことを言い過ぎたような気がする。セクハラについてコメントするなんて、ノックさんの話しが錯綜しすぎるから、つい考えようとと思っただけなのに。 でも、書いてみてなんとなく整理の糸口をつかんだような気がしています。 勇気ある神奈川のお嬢さんにお礼を言わせてもらいます。 ところで、 よく考えると、惰性がはびこり、しょうもないおじさんたちと若者たちは、夜な夜な甘美なネオンに吸い寄せられて性文化に浸りたがる。 そして、昼間は聖人君主のごとき行動をというわけで、それが日本における長年の大衆文化の一つでもあった。 そこいらも男性が女性を類型化し、セクハラ事件、しいて言うなら人権侵害が蔓延していることに関係しているのかもしれない。 しかし、そんな大衆文化については、埼玉のしょもないおじさんは、手のつけようがない。残念である。 添付資料： ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ No.889（Dec.9,1999） ６）友人から相談を受けたら？ -------------------------------------------------------------------------------- （一）被害者を理解するために Ａ子：友人からセクシュアル・ハラスメントのことで相談を受けたら、どうしたらいいでしょうか？ セクシュアル・ハラスメント情報委員会室に連絡するように言えばいいんでしょうけど…。 Ｗさん：確かにそれも必要だけれど、相談するかどうかは本人の意向が第一だし、大学と関係 のない相談を受けるかもしれないから、一般的な心構えを知っていた方がいいわね。 Ｗさん：その前に、セクシュアル・ハラスメントの被害にあった人がどんな状態になるかも理解しておいた方が、実際の相談でよりスムーズに対応できるから、そのあたりのことから話すことにしましょう。 Ｗさん：セクシュアル・ハラスメントの特徴の一つは、ほとんどの場合、被害者と何らかの関わ Ａ子：それってどんな症状なんですか？ Ｗさん：主な症状として三つ報告されているけれど、一つは過覚醒状態。被害者にとって昨日まで安全だった世界が壊れてしまった訳で、被害の恐怖と再度被害を受けるのではないかという不安で、寝ている時でさえ過度の緊張と警戒が解けない状態。二番目は、思い出 Ａ子：そうですか。想像していたよりずっと深刻なんですね。 Ｗさん：他にも、相手の言動がセクシュアル・ハラスメントではないかと疑う自分自身を責めたり、被害を受けたことで自信が持てなくなり自分を過小評価したり、あまりにも猥褻な言葉や態度は思い出したくもなくて他の人にも話せなかったり、被害者の状況はさまざまよ。こうしたことを念頭に置いた上で、相談時の具体的な心構えは次回に説明するわ。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
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