こんにちは、初めてメールさせていただきます。大変興味深く読ませていただきました。

ところで、一点だけ気になる点がありました。横山ノック氏のセクハラ訴訟において、「１１００万円は多すぎる気がする」との記述がありましたが、これは、ノック氏が全く争わなかったために、要求金額がそのまま認められたからではないでしょうか？

民事訴訟は争わなければ必ず負けです。しかも相手の言いなりです。要求された金額に対して、反論するからこそ、裁判所が落としどころを判断して決めるのです。要求に対して、異論がなければ裁判所は何も苦労することなく、要求金額を認める判決を出すだけです。訴訟という物はそういうものです。ノック氏がどんな金額でも争わなかったのであれば、女子大生は１億円でも、１兆円でも要求すれば良かったのかもしれません。要求金額が不当かどうかの判断は、相手が認めれば、裁判所は全く判断するものではないのです。

　

一言、メール有難うございました。書き方が悪かったように思います。例えば、睡眠薬を飲ませて、強姦したとか、嫌がる相手に何度でも、セクハラをしたというように悪質であれば、何千万円でも仕方ありません。今回がそうであるとは言いませんが、若し、女性が大学の先生を落としいれようと、それとなく、それらしいそぶりを見せた場合、大学の先生といえども、独身であれば、なおさら誘いに乗ると思います。そのときに、乗ったけれど、後からセクハラと言われたとき、（人生を無茶苦茶にしたと言われたら）どのように弁解できるのでしょうか？　金額が多ければ多いほど、こんな事件が増えると思います。それでもいいのかということです。世の中の人が､それで良いと言われるのであれば、私は何ら関係ありませんから、一向に構いませんが､世の中､無茶苦茶になります。

それから、私は法律にトンと縁がありません。私の頭にある法律（実在する法律ではありません） では、いくら、欠席しても、一億円は通らないと思います。

私の知識では、民事裁判に出席しないと、全面敗北と思います。しかし、金額は裁判当日に提示されるものと思っていました。裁判が開かれないうちから、金額が新聞紙上に掲載されるというのは、フェァでありません。

あなたの疑問とは別ですが、裁判は終了するまでは、原告･被告両者ともに、フェァでなければいけないと思います。81人もの弁護団で圧力をかけるのは、正しいやりかたなのでしょうか？　（刑事裁判で皆、認めたでないかと言われると思いますが､民事裁判の時点では、認めていなかった）

民事では争わないという戦法は、弁護士さんが考えられた方法だと思います。私であれば、考え付きません。ノックさんの弁護士さんの見通しが甘かっただけで､裁判所を愚弄したものでもなんでもありません。裁判の費用というものを､例はすくないですが、ホームページの中に挙げておきました。（このようなときの参考にと思ってのせました。面白半分に掲載したのではありません。物事を判断する時は、できるだけ多くの資料がないと判断できないと思いました。）相当、悪質であって､700万円、そうでなければ､200万円､それ以下であるのが、分かります。ノックさんの弁護士さんは、200万円ぐらいに思われたのではないでしょうか？　裁判官が愚弄したと言われたのではないと思います。新聞記者が言ったのだと思います。新聞の勢いがいいので（新聞記者はすぐに、世論がといいますが）　愚弄分・女性を馬鹿にした分を上乗せしました。

そんなことが許されてもいいのでしょうか？　高いといったのは私ではありません。新聞の記事のなかにもあり、テレビでも言っていたことです。誰ひとり､安いとは思わなかったと思います。私は高い理由を付け加えただけです。そして、許してあげたらとそれとなく、清少納言の歌を挙げて書いてみました。関係のないようなことが､一杯書いてあるように思われるでしょうが、私は全て関係があるつもりで書いています。文章が下手ですが､もう一度目を通して､頂ければ幸いです。

一言ではなくなってしまいました。お名前とメールアドレスは掲載しませんでした。本当はあるほうが、他人を説得する力はあります。掲載宜しければ、メールを下さい。掲載します。皆で考え、不幸な事件にならないようにしたく思います。

この後、私の一言に対して、メールを頂戴しました。長年、私流の法律で走ってきましたが、この方の方が正しいような気がしますので､載せておきます。

こんにちは、Mail有り難うございました。

ご意見拝見いたしました。

ちょっと誤解があるようなのですが、

>>一言、メール有難うございました。書き方が悪かったように思います。例えば、睡眠薬を飲ませて、強姦したとか、嫌がる相手に何度でも、セクハラをしたというように悪質であれば、何千万円でも仕方ありません。

　

これは刑事訴訟ですね。刑事訴訟と民事訴訟と混同されていませんか？

ノック氏の場合は、まずはじめに民事訴訟があり、これについてノック氏が争わなかったものです。刑事訴訟はその後のことです。

民事訴訟では、見ず知らずの人間から、一方的に大金を請求される訴訟を起こされることもあり得るのです。なお、要求金額は提訴の時に明らかになります。マスコミや弁護士がどうのこうのというのは全く関係のないこと。

ノック氏も、要求金額がいくらかはよくわかっていたはずです。

>>それから、私は法律にトンと縁がありません。私の頭にある法律（実在する法律ではありません）

>>では、いくら、欠席しても、一億円は通らないと思います。

いいえ、通りますよ。それが民事訴訟です。

民事訴訟で争わないということは、相手方の言い分を無条件で認めたということです。

例えば

貴方が、私に対して、「メールで私に侮辱されたので慰謝料として１億円要求する」という訴訟を提起したとしましょう。私が争わなければ、私は貴方に１億円払わなければいけない。

>>そんなことが許されてもいいのでしょうか？

民事訴訟ですから、許す、許されない、の問題ではないのです。裁判所がお互いの言い分を聞いて落としどころを探すのです。

（裁判所が間に入って示談になることも多いですが、この示談は「確定判決」の効力をもつとされています）そこで相手に反論しないのは、相手方の言い分を全面的に認めたこととされるのです。裁判所はその時に「こりゃ多額すぎるだろ」ってな恣意的な判断は許されていないのです。これは裁判制度の原則であり、今回のように反論しないのならば裁判所は「判断」することなどひとつも無いです。

ですから、貴方やマスコミなどが裁判の結果（賠償金額）に対して疑問をもつのは「筋違い」と言われてもしかたないかもしれません。賠償金額に対しての疑念を呈するのであれば、女子大生側に問いただすほかはないだろうと思います。

不躾なメールで大変失礼いたしました。

　

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