「知事のセクハラ・私の闘い」
角川書店 ワンテーマ（新書版）
田中 萌子著
値段は５７１円
著者名はペンネームですが、本名を聞いてもだれか判りません。 ｢元大阪府知事・横山ノック氏｣によるセクハラの被害者です。本当に、本人かと尋ねられますと返答に困りますが、ご本人だと思います。
今年の２月１７日に、次の書き出しでメールを受け取りました。(掲載の許可をえていませんが、およみください)
ＨＰ拝見しました。
あなたのＨＰの存在は以前から知っていましたが、
深く目を通すには、まだ心の余裕がなくて読めませんでした。
ですが、判決がでてはや半年の月日が経ち、
ようやく少し前向きに考えれるようになってきて
思い切ってメールしました。
あなた方の疑問などにお答えした方がよいのかどうか
正直悩みました。
今でも悩んでいます。
ケンカを売っているわけではありませんが、
あなたのＨＰの内容は明らかな誤りや誤解も多く、
私にとってはとても残念で、すごく悲しいものでした。
このメールを読んで、本人かどうか判断しかねましたが、ほぼ、ご本人だろうと思えました。本人ということにして、メールを送り、何度かメールの交換をしましたが、ホームページに公開はしないでくださいという事でしたので、これまでしませんでしたが、皆さんにも、知って頂き判断の材料にしていただこうと思いました。
田中さんは、文面のとおり、私のホームページへの不満を述べるために、メールを送ってこられましたが、以後、
あまり立腹されないので、私は余計に心配しました。田中さんは、警察の人をはじめとして、弁護士、親、親族、大学関係者と接触されましたが、自分の考えは、皆目伝わらなかったことをメールで述べられていました｡身も心もズタズタになるとの表現がありますが、そのような状態であったと思います。
私のホームページで自分の考えを述べられたらと思いましたが、自分で本を出す事によって、伝えられなかった考えを述べようと思われました。
６月１０日に発売らしいです。 勿論、私も内容は知りません。私のホームページで田中さんに批判の言葉をかかれた人は、一度読んでいただこうと思いました。田中さんに、ホームページで宣伝しますよと呼びかけましたら、みなさんへのメッセージが書かれていました。以下がそのメッセージです。
「知事のセクハラ・私の闘い」
投稿してくださったみなさんへ
みなさん、はじめまして、
ノック事件の被害者の田中萌子と申します。
たくさんの人がこの事件に関心を持ち、
様々な意見を持っていらっしゃるのだなと
改めて感じました。
ですが、ここに投稿してくださった方に
ぜひ私の本を読んでいただきたいのです。
『知事のセクハラ・私の闘い』というタイトルで
私はこの事件のことや、その後の裁判の過程、
人間関係の動きやトラウマなどの手記を出版します。
購入しなくても、図書館でも借りられると思います。
この本を読んでから、慰謝料１.０００万が高いのか
安いのかを再度判断してほしいのです。
私は事件に遭う前日に今すぐ戻れるのなら
何のためらいもなく、１.０００万でも、それ以上でも
払うと思います。
「選挙陰謀説」も「なぜ告訴が早すぎたのか」も
その本に書いてあります。
ぜひ読んでください。
少しでもなにか伝われば・・と願っています。
それから「キムタクなら触られてもいいんじゃないか」
という疑問が書かれてありましたが、
その答えは「ＮＯ」です。
この答えは
講談社の『なみだ』という「ももち麗子さん」の
マンガにわかりやすく描かれています。
マンガなので、図書館では借りられないと思いますが
ぜひ読んでみてください。
本当によくできています。
「キムタクならよくて、どうしてノックならだめなんだ！」
と思って書いてらっしゃるのだろうと思いますが、
これは大きな誤解だと思います。
性というのは、相手の意思、自由を奪い、
相手の尊厳を傷つける屈辱的な形で行なわれれば、
それは相手が誰であっても「暴力」なのです。
これは男性同士でもあるんですよ。
男から男による「いじめ」も、エスカレートすると最終的には
性器への攻撃になるそうです。
つまり、男が男の性器を弄んだり、傷をつけたり、
自分の性器をくわえさせたりなどするのだそうです。
めずらしいことではないそうですよ。
なぜだと思いますか？
それは、性器への攻撃が、人間にとって一番
屈辱的なことであり、受ける傷も深いからです。
どんなに好きな相手からでも、愛情を感じられず
自分の意思に反し、強制的、攻撃的、屈辱的な形で
犯されれば、された側は深く傷つきます。
それに男性だって、女性から触られるのはいいのに、
どうして男性に触られるのは嫌なのですか？
目をつぶっていたら、触られる感触は同じでしょう？
それなのに、なぜ男から触られたらぞっとして
気持ち悪いのですか？
それと同じことです。
性的な暴力なのか、そうでないかは、理屈ではなく
「主観」で感じることだからです。
受ける側の主観がなによりも優先なのです。
少しでもみなさんに、思いが伝わりますように・・
萌子
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