MBS Internet ナウ 1999.12.1.O.A.

　告訴されたのは、ノック知事が利用していたマッサージ店の元オーナーの男性だ。男性は講談社の「週刊現代」に今年１０月から４回に渡り掲載された記事や、一部のテレビ番組で「知事は、定期的に知事公館に女性マッサージ師を呼び、わいせつな行為をしていた」などと証言していた。これに対し、ノック知事の代理人の弁護士は、「知事がマッサージ師にわいせつな行為をしたことはなく、証言内容は事実無根だ」としてこの男性を名誉毀損の疑いで告訴した。

　マッサージ店の元オーナーは「告訴して来い...。これによって、すべてが明らかになるということですから、むしろ歓迎だ。こっちは確信あるんですから。別に、わたしはノックさんに怨みを持っとる訳ではないのですが...」と話す。

　横山ノック知事は今回の告訴について、「府民の信頼回復の為に、裁判で真相を明らかにしたい」としている。しかし、これは、「公務に忙しいので、セクハラ裁判を不戦敗した」経緯とは、いかにも辻褄が合わない。
　市民の声は「ちょと矛盾している。考え方がバラバラや」「ノックさんのほうが正しいと思う。セクハラ行為はないと思う」「火の無いところに、煙はたたん、と言いますから何かあったんじゃないかな...」と様々だ。
　また議会からも、知事公館での売春疑惑について、「ここまで書かれて、黙っているのか」と知事の姿勢をただす声も出ている。
　自民党横倉府議は「あまり、カッコのいいものじゃない。長たる者がこういうことで、世間の話題になること事態が、遺憾な事だ...」。共産党塩谷府議は「民事と刑事の違いはあるが、一方は回避だ、こっちは提訴だと、市民から矛盾していると批判されても、しょうがない」と厳しい。
　次々に出る疑惑で、地に落ちた感のあるノック知事の信頼だが、果たして今回の刑事告訴で、府民の信頼を取り戻せる、とでも思っているのだろうか。
　ノック知事の弁護側は、講談社に対しても刑事告訴を検討している、と話している。

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