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許してあげたら 今回のノック氏の事件において、刑事裁判で罪を認められた以上、ノック氏の罪が重大であることは、明白です。原告の女性は、まったく、お気の毒な事件に巻き込まれました。年齢が、私の娘と同じ年ですから、私であればどうしたであろうと考えました。 私は短気で、怒り出したら、無茶苦茶です。損得など考えずに、突っ走ります。しかも、誰よりも迅速に。それでも、翌日に、裁判所に駆け込むことは出来ません。なぜなら、お願いする弁護士さんを知らないからです。悔しいが眠れぬ夜を過ごし、朝一番に弁護士さん探しとなるでしょう。今ある知識から、市役所の法律相談所へ行って、紹介をしていただくことになるでしょうか？ それから、弁護士さんと相談になるでしょう。方針を決めて（物事を考える時は、あまり極端な方針をとらないのが良い。これは私の独創性のものではなく、仏教の教えです） 裁判にする以上は勝たなくては意味がありません。勝てるかどうかの知識はありませんから、弁護士さんに一任することとなるでしょう。極端なことをしないという考えにたてば、ノック氏に直接、弁護士を通して、文書で抗議することになると思います。3,4日後になるでしょうか。ヤケクソ型のおこりんぼうの私でも、こんな程度です。 ものを考える時は、だれしも、自分を中心に考えます。今回のセクハラは以上のような次第で、はじめから、裁判に訴えられたのは、極端なのではないか？ 結果的には勝たれた訳ですから、良かったのですが、今後、本当に幸せになられるのでしょうか？ 心配です。 どのように心配なのか記してみます。 この女性は、私のモノサシからすれば、多すぎる金額1100万円のものを獲得されました。そして、お金だけのお話をしますと、ノック氏に一期分の退職金の返還と二期分の退職金は支払われないという代償をおわせるという仕返しをされたことになります。それによって、ノック氏一家が不幸のどん底へ落ちるでしょう。それは見るに耐えないと、自分に降りかかる火の粉を承知で、上岡龍太郎氏が立ち上がりました。（本当は大阪府の規定は間違っているのではないでしょうか。退職金はそれまでのノック氏の労働に対して、支払われる給与の積み立て金のようなものです。ノック氏がこのまま、大阪府に勤務されているのであれば、今後、1年、報酬が無しというのなら、まだしも、男なら誰でも犯す恐れのあるセクハラで、此れまでの退職金が全て、没収というのであれば、大阪府などに勤務するまじめな職員はいなくなるでしょう）これで、原告者の気がすむのでしょうか？ 気が済むのでしょう。しかし、私は次なる悩みが生じると思います。 1100万円という金額は、人によってこうがくであったり、微々たるものであったり、いろいろです。此れぐらいのお金なら、ノックさん仕方が無いのと思われる人もおられるでしょう。人それぞれ、モノサシが違いますから、それでいいと思います。私にとっては、大金です。私は一生懸命働いています。日曜日も、遅い時は12時近くまで、そして、稼いだお金は自分と家族の為に使っています。将来の不測の出来事に対処するために、保険もかけています。これは貯金という人もありますが、私はそうとは思いません。生活費など使った分を全部除きますと、残ったお金が年に100万円ほどでしょうか？ 私にとっては、1100万円は11年分の純益となります。原告の女性はその金額を獲得されました。ものの考え方が変わるのが、普通です。どのように変わるか想像もつきませんが、いい方に変わられることを願っています。 仏教の原理は二つあります。｢出家｣と｢中道｣です。｢出家｣とは、読んで字の如く、家を出ることです。家族も、地位も、お金からはなれることです。私は仏教を信じているわけではありませんが、この原理は、人間幸せになるために拝借してもいいお話ではないかと思います。これと逆のことは不幸せにつながるように思えています。原告者はこの二つの逆を選択されたように思えてなりません。そして、今からでもいいですから、 ｢許してあげたら｣という考えになっています。 ｢出家｣と｢中道｣のことは、受け売りです。興味がありましたら、続けてお読みください。 ｢50歳からの仏教入門｣ ひろさちや著 講談社という本の中で、著者は 仏教の原点は ｢出家｣と｢中道｣ですと書いておられます。 その概略を、著書から写して見ます。（私の要約です） 今から2500年前の昔、釈迦はインドのガンジス河中流域で修行し、悟りを開き ｢仏陀ぶつだ ｣となります。その悟りを、皆にひろめます。その教えが仏教です。 仏教の原点は｢出家｣と｢中道｣です。｢出家｣とはホームレスになることです。釈迦は釈迦国という小さな国の王子でしたが、29歳で出家します。釈迦は修行をしますが、最初にした修行は、苦行です。その苦行は心理にいたる大道でないことに気づきます。何不自由ない釈迦国の生活でもなく、苦行でもない、中道を歩むことを決心します。 著者は、｢出家｣と｢中道｣この二つが釈迦の悟りを有らしめたのですと結んでいます。これは本の結論ではなく、初めの部分に書かれています。この後、｢出家｣と｢中道｣の研究をしていきましょうと続きます。（ご興味ありましたら、本をお求めになって読んで頂ければと思います） 著者は｢中道｣を｢いい加減｣と訳されています。お風呂の丁度良い、湯加減を｢いい加減｣というように、人によって湯加減は違いますが、熱すぎず、温すぎずが快適であるというお話です。極端な考え方、行動では、幸せは生まれないと思います。 その後、著者は ｢般若心経｣の｢諸方空相｣と｢法華経｣の｢諸方実相｣について、誰にでも解るように、解説しておられます。 ノック氏が｢諸方空相｣を知っておられたかどうか知りませんが、知事職に在籍中は ｢私はセクハラはしていません｣と言ってました。その後、警察の緒事件でも同様です。地位というものが、頭を占領していて、考え方が違ってきます。本当は違ってはいけないのですが、それができれば、悟りを開いた人ということになります。ノック氏は一市民になってはじめて、全く逆の、｢実態は少し、違うがセクハラをしました｣という言葉が生まれたと思います。ノック氏は知事という地位を失って始めて、釈迦が言われた ｢諸方空相｣を知られたのだと思います。 この状態のノック氏に対して、｢それならもはじめから、やりましたと言えばよいではないか｣ とクソミソに罵られた方が一杯でした。それも識者と新聞社がよんだ人たちばかりです。あの方達は自分がいつか、識者という地位を失われた時は、あのようなえらそうな言葉はでてこないと思います。（誰が、言ったか、初公判の日の夕刊をご覧下さい） 東京都知事がコメントを述べられるのであれば､分かりますが、一般の方にはなかなか難しいと思います。 もう、どんなことがあっても、ノックさんは以前のように蛸のように、顔を赤らめて怒ることはないと思います。ただ、借金は1億ですか？ 2億ですか？ 残るでしょう。無いものからは取れません。死ぬまで、払えるだけ払われたらいいと思います。そして、借金を持って、あの世へいかれたらいいと思います。 ｢諸方空相｣を解られたら、怖いものなしです。 最後に、仏教講座のつづきです。 ｢諸方空相｣とは？ 又、本から写します。 全ての存在が｢空｣だ という意味です。 ｢空｣とは？ ただで読まれたのでは 身につきません。定価 1500円です。本を買ってお読みください。 長いことつまらぬ文章にお付き合い、有難うございました。
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