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北海道の新聞から、雪印事件を見る |
札幌の友人から、新聞を送ってもらいました。どの新聞も雪印は、ずさんだと批判していますが､新聞社によって、報道の仕方が違います。 H12.08.28夜 |
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北海道の新聞から、雪印事件を見る 札幌の友人から、8月22、23日と24日の朝・夕の 新聞のコピーを送っていただきました。新聞社は北海道新聞・朝日・毎日・読売の各社です。Ａ4の紙に25枚です。送ってもらった新聞では、朝日新聞の8/24の朝刊一面が抜けている可能性があります。 北海道新聞は8枚、朝日新聞は6枚、毎日新聞は5枚、読売新聞は6枚でどの新聞社も力の入れ方は同じです。(正確には、記事の分量を比較すべきでしょうが) どの新聞社も北海道支社発行です。 各新聞社の記事をすべて掲載するわけにはいきませんので、タイトルを知れば、新聞社の言いたいことが推察できますので、本文以外のタイトルを列記します。 8/23 一面朝とあれば 8月23日の朝刊の第一面 記載が無ければ、一面でないということです。『』は大きい活字、｢｣は中の活字、（）は小さい活字とします。 北海道新聞 8/22 『雪印汚染粉乳 検体からも毒素確認』｢大樹工場 製造日に停電｣ 8/23 朝？ 『まさか大樹工場で』｢酪農家創業再開遅れ危ぐ｣｢温度管理ミス原因？｣（45年前 八雲工場で食中毒）（道の分析結果今日発表） 8/23 一面夕 『汚染粉乳を再利用』 ｢雪印大樹工場 道が営業禁止｣ ｢停電で滞留、菌増殖｣ （20－40度で3時間） 8/23 夕 『ずさんな安全意識』｢毒素の認識欠落｣（道調査で指摘 マニュアルなし）（温度チェック不可欠） 8/23 夕 『信頼回復 再び遠のく』（雪印営業禁止）｢社員・やむを得ない｣｢雇用への影響に不安も｣（雪印問題の経過） 8/24 一面朝 『雪印粉乳汚染 製造時に対応ミス』｢道支社長、会見で陳謝｣ ｢突発事態マニュアル 道、整備指示｣ 8/24 夕 『落胆隠せね農業団体』｢消費ＰＲに冷や水｣（ホクレン 配乳に万全尽くす） ｢大樹工場 チーズ生産、痛手｣（売り上減に追い打ち）（道内の全乳業工場へ安全点検申し入れ 共産党道委員会） 8/24 夕 『雪印大樹工場 毒素発生・頭回らず』｢甘い管理、前面謝罪｣（チーズ重視で片手間に）｢緊急リポート衝撃粉乳汚染 上 失われた信頼｣ （震える声）（説明なし）（評判一転）（マイカルなどがチーズ販売中止） 朝日新聞 8/23 一面夕 ｢雪印食中毒 大樹工場を営業禁止｣（道、停電で菌繁殖と発表）（粉乳の一部神戸工場に 4月1日製造） 8/23 夕 ｢雪印大樹工場 3月末停電 菌繁殖か｣ ｢関連を道調査 毒素も確認｣ 8/23 夕 ｢菌が爆発的に増殖｣ 8/23 夕 ｢雪印検査結果公表 工場では説明なし｣（札幌支社社員 最新設備なのに）（帯広保健所も毒素検出発表）（酪農家らに改めて衝撃） 8/24 一面朝 ｢毒素の危険性、認識せず｣ （雪印会見 二重ミス認める）（初歩的なミス 大樹工場長） 8/24 朝 『雪印揺らぐ信頼募る不信』｢大樹工場 ズサン管理｣｢地元町長・裏切られた｣ （安心して買える物を 町の声）（酪農家の負担ない 組合長見通し） 8/24 朝 『工場・社宅沈む大樹』｢何も言えない・皆で頑張るだけ｣ （命令書受け・申し訳ない 帯広保健所で久保田工場長） 毎日新聞 8/23 一面夕 『大樹工場の粉乳 原因』『雪印食中毒 大阪府警が断定』｢業過傷容疑で検証へ｣ （道検査結果 停電後に生乳放置）（工場製造禁止命令 複合汚染説を示唆）（雪印乳業の集団食中毒経過） 8/23 夕 ｢雪印大樹工場の脱脂粉乳 道衛生研も毒素検出｣ 8/23 夕 『傷ついた酪農王国』｢雪印食中毒 信頼していたのに・地元農家怒 り新た｣（雇用の影響で無いように 大樹町長）（教訓受け継がれず 北海道大学島崎敬一教授） 8/24 朝 『45年前の教訓風化』｢雪印粉乳汚染 現場の教育おざなり・幹部ひたすら陳謝｣ （エントロトキシン 検査対象外盲点）（汚染粉乳使用の7製品回収開始 長野・関連工場） 読売新聞 8/23 一面夕 『雪印大樹工場 毒素粉乳を再利用』｢加熱時に停電、菌増殖｣（道が営業禁止命令） 8/23 夕 『道検査でも毒素検出』｢食中毒要因 さらに裏付け必要｣ ｢毒素 発生工程特定が焦点｣ （警察も捜索へ） 8/23 夕 『道検査も“クロ”に衝撃』｢雪印大樹工場 信頼回復目指す矢先｣ ｢大樹町長 悔しい思いでいっぱい｣ ｢（特異な食中毒）（一過性）道も困惑の会見｣ 8/24 一面朝 『雪印大樹工場 細菌増殖でも再利用』 （粉乳自主検査で・内規の１０倍） （黄色ブドウ球菌・含まずと判断） 8/24 朝 ｢工場“凍結”に地元困惑｣ （大樹 酪農の町・雇用に不安）（大阪へ大樹粉乳・情報遅れ 道の検査“空回り”）（基本に戻り徹底対策を 北大農学部・島崎敬一教授） 8/24 朝 『主原因は毒素粉乳』｢雪印食中毒事件 発症者数、濃度と比例｣ ｢厚生省 専門家会議で報告へ｣ 『廃棄すべき原料が・・・ 杜撰管理 平身低頭』（大樹工場製粉乳長野でも使用 操業自粛 自主回収）
① 北海道新聞・毎日新聞は・読売新聞は大見出しが好きである。 ② 毎日は警察が好きである。8/23 に赤色をつけました。大阪府警が原因を断定したと大見出しで掲載している。それに対して、読売新聞は｢食中毒要因 さらに裏付け必要｣ ｢毒素 発生工程特定が焦点｣ （警察も捜索へ）と掲載し、警察の記事は小さいし少ない。それに、原因は更に裏づけが必要・毒素の発生工程が焦点と。8/24の朝になって、初めて『主原因は毒素粉乳』と報道しています。記事の内容は似たようなものですが、毎日は｢こんなにけしからん｣と言おうとしています。 ③ ②の傾向は他の記事にも現れています。毎日新聞は『45年前の教訓風化』と大きな 字で報じて活字で報じています。データーで見つけたので、嬉しかったのでしょう。北海道新聞（45年前 八雲工場で食中毒）と報じていますが、活字は小さいです。４５年も前に起こった事故など、現在の工場にいる人など、誰も知らないでしょう。４５年間も起こらなかったということは、無視しても言いぐらいのことだと思います。そんなに滅多に起こら無いことが、何故起こったのか、考えてみる必要があります。丁寧に記事を見ると、大樹の工場は最新で、衛生にうるさかったことが、一般の人のコメントにあります。 ④ ｢工場“凍結”に地元困惑｣ （大樹 酪農の町・雇用に不安）の記事は、他の新聞には見られない、素晴らしい記事だと思います。食中毒は幸いにも死亡された方はおられませんでした。大阪工場は閉鎖をしても、大阪工場の従業員だけの問題ですが、この問題が長期化したら、どれほど、大樹町、北海道全体にとって、大変なことになるか、下手をすると、死者を出すことになるかもしれません。どれほど、大切かを述べています。少し、長いので、前文は省略させて貰って、本文だけを 転載します。（許可を得ていません） ｢工場“凍結”に地元困惑｣をクリックしてください。 読んでいただけましたか。この記事を書いた記者には、なにか賞を与えていいと思います。大樹町にとって、大切な工場です。大阪の新聞は正論を言っているのでしょう。しかし、町の人や生産者の人に対する思いやりが感じられません。読売新聞は全体のそのような雰囲気が流れています。大阪読売とえらい違いです。（ノック氏の時は、叩く事にのみ、快感があるといえば、いい過ぎでしょうか？）雪印事件から、入られた方は、ノック氏の方も覗いてください。
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